堤淺吉漆店オンラインショップ

クオリアコーティング

  • Ongoing
期間
2015年 -

お客様のご要望から生まれた画期的表面処理技術


ガラスや陶磁器などのように、表面がツルッとした素材に対して、漆は密着が悪いというのがこれまでの常識。サンドブラストをかけたり、焼付け加工したり、プライマー処理などを施して密着を良くする方法がとられてきましたが、

  • 工程が増え、手間と時間、コストがかかる
  • プライマー処理すると、塗料の肉厚や質感が出て、ガラスなどの質感が変わってしまう。
  • 例えば、ガラスに細かな蒔絵を施す場合、全体を研磨したり、塗料を塗ったりすると漆を塗らない部分の質感が変わってしまう。また、漆を塗らない部分をマスキングするとなるとかなりの手間がかかってしまう。

などといった問題点がありました。これらの工程は、単に時間がかかるだけでなく、商品のクオリティにも関わり、作り手を悩ませてきました。その問題点を解消したのが「クオリアコーティング加工」(Q.C加工)です。ガラス漆での施工に加えて、漆との密着性を強固にする、もう一つの選択肢。ぜひ参考にして頂ければと思います。

特徴

ガラス・陶磁器・ステンレス・シルバー・貝類などに対し、特殊な表面処理加工を施すことで、漆との密着を格段に良くするサービスです。

基材の質感を一切変えることなく、目に見えない下地処理をしております。

  • お手持ちの天然漆が使用できる
  • 研磨不用
  • プライマー不用
  • 焼付け不用
  • 面倒なマスキング不用
  • 基材の質感は変わらない
  • クオリアコーティング後、直接漆を塗り、乾燥させれば、強力に密着します
  • ガラス漆との併用でさらに安心
  • 食品衛生法に適合しています

使用方法

  • 漆を塗りたいものを当社に預けて頂き、当社でクオリアコーティング加工(Q.C加工)をします。
  • ご返却後、漆を塗る前にラッカーシンナーなどで、脱脂しないでください。効果が半減する可能性があります。指紋などがつかないように取扱いにご注意ください。
  • 加工後、1週間以内に漆を塗って下さい。
  • 通常の漆と同様に硬化させて下さい。
  • 漆の硬化後、最低3週間は使用を避け、シメ風呂に入れておくことをお勧めします。より漆の硬化が進み、使用後の剥離など、リスクを軽減することができます。漆の硬化に比例して密着強度が上がります。

ご使用上の注意点

  • 物によって加工出来ない形状もあります。
  • 大きさや形状、個数によってQ.C加工金額が異なります。
  • 100%密着を保障するものではありません。
  • 必ず密着テストをして頂きます様お願い致します。

当社水没密着テスト結果

写真1:左側はQC加工無し、右側はQC加工済み

写真1は、クオリアコーティング加工水没テスト結果。同じ膜厚で漆をスキージで塗り、硬化3週間後に水没試験をスタート。QC加工無しの方は1日で剥離したのに対し、QC加工したところは半年間水に浸けておいても剥離しませんでした。


※当社での試験結果です。お客様におかれましては、独自でテスト検証をして頂くことをお勧め致します。基材によって結果は異なります。

ご注文

クオリアコーティングの加工については、施工する商品をお客様から当社に郵送いただいた上、当社にて加工となります。先ずは一度お問い合わせ下さい。

‍※当社に商品・作品等を送って頂く必要がございますが、その場合の送料はご負担願います。

参考価格

例:凹凸のないガラスコップ6個の受注で1個当たり800円(税別)~

※形状や個数によって金額が異なりますのでご了承下さい。必ず事前にお問い合わせ下さい。