
藍漆
- Ongoing
天然素材の相乗効果「藍×漆」への挑戦
藍との出会いは、工芸とサーフィン
徳島をベースに活動する藍染の永原レキ、土佐組子の岩本大輔。そして堤淺吉漆店・パースペクティブのパートナーでサーフボードシェイパーのホドリゴ松田。彼らと共に藍染の木製サーフボードや組子フィンを作ったことが、より繋がりを深いものにし、藍漆挑戦へのきっかけとなりました。
TAKUMI “匠” BORDERLESS /ARTMARKET tennoz
そのプロジェクトの中で、藍の美しさに惹かれ、自然素材を掛け合わせた美しい漆が作れないかと思い、永原レキに相談。その時に紹介してもらった「徳島県立農林水産総合技術支援センター」の吉原研究員から沈殿藍を分けてもらい「藍漆」の開発がスタートしました。



その後もたくさんの出会いから、琉球藍やインド藍、徳島でも他の作り手の藍も試させてもらいました。地域だけでなく作り手で大きく色味が変わる藍は、採取される地域や時期、掻き手によって品質が変わる漆とよく似ていて、より魅了されました。
だからこそ、徳島の職人とのモノづくりなら徳島の阿波藍を用いた藍漆を作ってプロダクトを制作したい。その地域の作り手と繋がったモノづくりを目指していきたい。
現在は、徳島で突板の技術を駆使した工芸品を手掛ける森工芸さんの商品に徳島の藍を用いた藍漆を使って商品を展開しています。突板に用いられる材の木目や色目で藍漆の表情も様々。天然素材同志がもたらす相乗効果は計り知れません。