金継ぎ・漆器お直し
継ぐは、繋ぐこと。
想いを受け継ぎ、心をつなぐ
金継ぎ・銀継ぎ・漆継ぎ
安くて便利なモノが溢れ、使い捨てが当たり前の時代。壊れたら捨てる、新しいものを買う。でも、いつの間にか「物を大切にする気持ち」や「永く丁寧に使うことによる愛着」などが忘れられてはいないでしょうか?大切に使ってきたお皿。代々使い続けているお椀。想い出の詰まった湯呑。それが割れたり、欠けてしまった時、新しい物を買っても、想い出や愛着は、蘇ることはありません。金継ぎは、漆と金で修復する伝統技法。ただ直すだけでなく、これまでの想いや歴史を受け継ぎ、未来へと心を繋ぐ架け橋となる。当社では、金継ぎの修理を承っております。また、ご自宅で金継ぎが体験出来るキット「金継ぎコフレ」も販売しております。
1.金継ぎ
欠けや割れを天然漆で接着・充填後、金粉で装飾します。仕上げには金丸粉を使用し、磨き上げて艶のある仕上げにする「艶仕上げ」と、金消粉を使用し、マットな表情にする「艶消仕上げ」の2種類があります。
2.銀継ぎ
欠けや割れを天然漆で接着・充填後、銀粉で装飾します。仕上げには銀丸粉を使用し、磨き上げて艶のある仕上げにする「艶仕上げ」と銀消粉を使用し、マットな表情にする「艶消仕上げ」の2種類があります。金仕上げよりも安価になります。
3.漆継ぎ
欠けや割れを天然漆で接着・充填後、黒や赤、白などの色漆で最終仕上げ致します。器の質感や色、デザインに合わせて色をお選び頂けます。基本色は赤・黒・白(ベージュ)ですが、その他の色をご希望の場合は、下記色見本からお選び頂き、ご依頼フォーム「ご要望」欄にてご希望色をお知らせ下さい。金・銀粉を使用しないので、最も安価に仕上がります。尚、色見本はあくまでも参考色です。修理品の種類やご依頼時期の時候によって多少色は変わります。また真っ白やパステルカラーなど、漆では出せないお色味もございます。
4.ガラスの金継ぎ・銀継ぎ・漆継ぎ
ガラスの金継ぎも可能ですが、ガラスは陶磁器に比べ密着が悪く、強度が保てない場合があります。また、割れや欠けの程度、形状により、修理出来ないケースが、陶磁器以上に多くあります。納期も3ヶ月以上頂く場合もございます。予めご了承の上、ご相談下さい。
深さ1mm程度の小さな欠けから、1cmを超える大きな欠けまで、修理可能です。
※欠けは、破片が無いものを想定しております。(破片があるものは「割れ」になりますので、ご確認ください。)
●約2mm角の欠け 5,780円~
●約1cm角の欠け 9,000円~
そのままにしておくと、水漏れや割れの原因になる”ひび割れ”を金継ぎ技法で強く美しく補強します。
※ひびの場合は、実際に見えているモノより少し長く補修致します。また、割れの場合でも周辺の細かいひびも追加で修理することがあります。細かいものは、こちらで判断して修理しますが、完成イメージが大きく変わりそうなものや価格が変わりそうなものは事前に確認させて頂きます。
※ひびが深くグラついていたり、器全体の3/4以上入っている場合は、一度割ってから割れとして修理することがございますので、予めご了承ください。
●5cmのひび 7,430円~
●10cmのひび 10,800円~
完全に割れてしまった物も、パーツが全て揃っていれば修理可能です。一部分が紛失してしまった場合でも、大きさや形状によって金継ぎ可能です。
※下記は参考価格です。品物の大きさ・形状・割れ方・欠け方によって価格は異なりますので、あらかじめご了承ください。また、仕上げの種類によっても価格が変わります。
●5cmの割れ 8,480円~
●20cmの割れ 13,500円~
フォームから必要事項ご入力頂きましたら、お見積もりをさせて頂きます。
ご依頼までの流れ
ご依頼フォームから必要事項を入力頂き、依頼品の写真を添付の上ご送信ください。
→2週間以内にお見積もりをメールにてお送り致します。
→お見積もりをご確認頂き、ご了承頂けましたら、お申し込みください。
→御振込口座をお知らせ致しますので、修理代金のご入金をお願い致します。
→ご入金後、お直し品を当社までお持ち込み頂くか、お送りください。(送料は、お客様負担となります。)
→修理(約3ヶ月)完成しましたら、メールまたは電話にてご連絡致します。
→お渡し 完了(お渡しは、送付または店頭となります。)
お写真添付の際、下記撮影例を参考にして下さい
全体の写真撮影の際、定規を添えて頂けるとありがたいです。
複数に割れてしまっている場合は、いくつか破片を合わせたりして元の形が大体わかるような写真をご撮影ください。
破片が無い場合、その部分に定規を当てて撮影頂けると助かります。
ヒビにつきましては、ぱっと見ただけでは分からないような細いヒビが入っていることが多いので 、こちらで現物確認後、見えているヒビより少し長く、また、追加でヒビを修理することがあります。完成イメージが大きく変わりそうなものや価格が変わりそうな場合は再度確認やお見積もりさせていただく場合がございます。ご了承ください。
衛生上、綺麗に器を洗って頂けると助かります。こちらでも確認しておりますが、夏場など短時間でカビが発生するためご協力をお願いいたします。
漆器の修理
お椀やお皿をはじめ、重箱や家具、仏壇・仏具など、漆塗り製品の修復・塗り替えなども承ります。
これらのご相談につきましては、お電話・メールにてご相談下さい。
TEL:075-351-6279
MAIL:urshiya@kyourushi-tsutsumi.co.jp
よくある質問
修理可能ですが、ガラスは漆の食いつき(密着)が悪いため、大きさや形状により、修理出来ない場合もございます。また、エポキシ樹脂などの合成接着剤での接着は受け付けておりません。天然の漆でのみ修復致します。お時間も陶器以上に頂きます。
金継ぎした食器は電子レンジで加熱したり、食洗機で使うことはできないので、ご注意ください。
金継ぎできないわけではないですが、土鍋等、直火でご使用されるものは、お勧めできません。熱で金や銀がスパークすることもあります。ただし、お直し自体は可能です。例えば、金継ぎして花器や料理鉢として使いたい等、直火で使用しないということであれば問題ございません。
もちろん可能でございます。器のお値段に関係なく、大切な想い入れのある器を修理可能です。また西洋の器、和物の器も関係なく金継ぎが可能となっております。
当社で販売しております金継ぎ体験キット「金継ぎコフレ」がございます。コチラより、ご購入可能ですので、是非ご覧ください。
天然の漆は硬化するのに時間を要し、次の工程に進むまでに時間が掛かります。また、漆はゆっくり乾かした方が強度も増しますので、期間を長く設定させていただいております。